‐金の糸‐

金の糸(Golden filament)挿入美容術とは?

高純度99.999%の純金に対する生体の持続的異物反応と免疫応答反応が主体で、自然免疫系細胞および補体の賦活と、それに伴う繊維芽細胞や血管内皮細胞、貪食細胞等の活性化による非アレルギー性のコラーゲンや血管新生、異常免疫制御、色素や毒素の分解促進などが生体内で起こっていると考えられます。

従来法の問題点と、それらの問題点を解決した新挿入法

金髪の様に細い金の糸の周囲に頑丈なコラーゲンチューブができているのなら、格子状または直線状に等間隔で挿入してもシワを埋める作用は確実ではない筈です。また、他のリフト糸を用いずにタルミを改善させるにはアンチエイジング方向にも挿入しなければならないでしょう。しかもシワやタルミの位置や程度には個人差があります。更に、直線や格子状のデザインではどんな名医が施術しても術後に金の糸がかなり高い確率で針穴から出てきて、感染や脱落の原因にもなりかねませんでした。そこでこれらの問題を解決するために考案され、2006年4月に日本美容外科学会で発表された新しい技術がシワ・溝・タルミ・陥凹部・アンチエイジング方向にすべて一致した術後糸露出防止オーダーメイド一筆書きデザイン&非切断式挿入術(Kuno法)なのです。

九野院長学会発表 新Kuno法

新挿入法とは?

美容外科医の役割は個々のご本人様に対して適応を見定め、合併症を最小限にしつつ如何にご希望に添えるオーダーメイドデザインができるかということに尽きます。リフト専用特殊糸の新素材が開発される一方で、そのためのデザインもこのように開発・発展して参りました。中でも金の糸による若返りの特徴は、やはり周囲にコラーゲンチューブが形成されるところまではフェザーリフトなどと同様なのですが、血管内皮細胞や免疫細胞が関与するため血行増大や美白作用、抗菌作用やリウマチなどの自己免疫疾患治癒能力なども加わります。ですから金の糸はその人自身のシワ・溝・陥凹に一致した所に挿入した方がより確実な効果が出ると言えます。最近では高いリスクを伴うメスを用いたフェイスリフト手術に代わり、複数の糸の長所を取り入れた複合手術も珍しく無くなりました。


ロシア式旧デザインと当院オリジナル新デザインとの合併症発生率比較

旧デザインに比べ糸露出などがほとんどなく、安心・安全な施術です。

  旧(格子状)ロシア式デザイン 新(九野法)デザイン
症例数 20人 30人
平均年齢 44.65歳(31~61歳) 43.43歳(24~60歳)
平均使用糸本数 6.85本(171.25cm) 6.97本(174.25cm)
糸露出発生 人数 9人(45.0%) 1人(3.3%)
糸露出発生 回数 16回 1回
感染 1件(5.0%)1箇所のみ 0件
アレルギー 0件 0件
陥凹 0件 0件
引攣れ感 0件 1件(3.3%)
結節状腫瘤 1件(5.0%)
自然軽快
2件(6.7%)
自然軽快:1件 / 部分抜去:1件
疼痛 1件(5.0%) 1件(3.3%)
自己評価で3ヶ月以内に効果が
なかったというクレーム数
3件(15.0%) 1件(3.3%)

純金の挿入がアトピー性皮膚炎にも効果がある理由

アトピー性皮膚炎は本来自己免疫疾患の一種で、アレルゲンの感作を受けたりストレスなどによって免疫(制御)力が低下した場合などに、自分自身の免疫細胞が自分自身の皮膚組織までも攻撃して破壊してしまう疾患です。純金は生体内で酵素によっても分解を受けず、酸にもアルカリにも反応しないので、長期間にわたって異常免疫を磁石のように吸いつけているのではないかと考えられます。しかしながらその効果が必ずしも万人に対して万能というわけではく、免疫システムが複雑で個体差があるため、効果の程度にも個人差はあるでしょう。但しステロイドを使わなくても通年で発症しなくなったケースもあります。他に有効な方法がない場合、最も症状がひどい箇所にお試しで挿入してみるのも一法です。アトピー性皮膚炎はステロイドを使わなくても治せることが充分にあるのです。


糸を使った施術の比較表

手 術 効 果
ランキング
1位 2位 3位 4位
改 善 方 法 金の糸 シルエットリフト エンドタイン
持 続 期 間 10年前後 3-5年 3-5年 数年
ダウンタイム 数日 7日 数日 数週間
傷   跡 針穴 1cm以下 針穴 数cm




しわ・溝・陥没
肌質若返り・美白
張り・弾力強化
タルミ吊上げ
小顔・輪郭形成
原理・作用 美白・美肌・コラーゲン増加・弾力増強アトピー性皮膚炎などの自己免疫疾患治療 物理的吊上げ&コラーゲン増加・弾力増強による遅発的引締り 物理的吊上げ&コラーゲン増加・弾力強による遅発的引締り 物理的吊上げ&コラーゲン増加・弾力増強による遅発的引締り
リ ス ク
リスクについての詳細は、カウンセリングにてドクターがご説明致します。
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