Q15エレクトロポレーションとは? 【エレクトロポレーション】
エレクトロポレーション(電気穿孔)法は、1972年E.Neumannらが電気的に刺激すると小胞膜を通して分子を輸送できると報告して以来研究が活発化し、J.C.Weaverらの基礎的機構の追及に伴って遺伝子交配等への活用に関する研究が進められてきました。 美容用電気穿孔器はイタリアのMicrolab社等を中心に開発され、 アクシダーム、メソダームからメソアクティス等に改良されてきました。 近年、医療や美容の有効成分を無痛迅速に経皮導入する手法として注目を浴びています。Weaverによると、電気穿孔の本質的特長は、
- い電気パルスの適用
- 脂質二重層膜の荷電と放電
- 速局所的な膜内構造再構築と緩徐な膜修復
- 膜の穿孔(親水性孔群の生成)
- 経皮(膜)輸送量の驚異的な増加
からなります。 本手法は、電気刺激を与えると角層細胞間脂質や細胞膜にランダムな多数の親水性孔を惹起し、開孔時に物質の出入りをもたらしますが、最終的に皮膚は元に戻るとされています。